車輪梅のピンク色が泥染することにより、最初はグレーに、次は赤茶に、最終的には艶のある暖かい黒にと回数が増すごとに変化する ~自然の木と泥だけで、いろいろな色になる~ そんな泥染の不思議に、大島紬の泥染の伝統工芸士である主人の手伝いをしている内に引き込まれました。
泥染の色に魅せられつつ、主人の手伝いをする傍ら、自分でも襦袢の衿、足袋、ストール等々、色々と染めているうちに、県のコンクールで優秀賞に輝き、テレビ、新聞、ラジオなどでも宣伝していただけるようになりました。
そうこうしているうちに、泥染を教えてくれとの声がどこからともなく上がり、龍郷町の公民館講座などで教えるうちにいつの間にか奄美に広まりました。職人達がやってない後染の泥染体験商品が誕生した瞬間です。
その後、大島紬の反物・洋装と共に、泥染の商品も全国の主だった百貨店の鹿児島物産展、職人展に出店し紹介するようにもなりました。